1日目3講)福岡県を代表する伝統的建造物群保存地区 八女より中島さん。古い町並みで、すごい文化があるものの何故か観光地ではないため、人口減少の影響を受け普段は閑散とし、空家・空店舗が目立っていた景色。でも、その八女が訪れるたびに変化を感じていた、何でだろうの答えがこのセミナーにありました。
まちの構造は城下町なのに、殿様がほとんどいなかったためか、商人が使いこなした城下町という面白い側面の町。
他の賃貸再生事例とは異なり、古民家や古い商家の再生を対象とした話に、どれだけ賃貸住宅フェア客層が反応できるのかという実験でもありましたが、写真のように熱心な立ち見客もたくさん。
中島さんのお話は、建築的設計改修と法的な問題解決を基本に、ファイナンスとリーシングに多くのアイデアを持ち込んでいる結果が、空家40件の再生実績と思います。
そこでは、これまでの地道なまちづくり活動に加え、若い人たちの発想が、既存の豊富な文化や人という地域資源を新しいかたちで活用しているところが、ただの町家再生ではないことを感じさせます。
八女では移住者の方が、リノベーションで高齢者施設を開業されるなど、起業もセットにした動きが特筆すべきではないでしょうか。
丁度、お仕事セットの移住者募集もされるようで、ここはみんなで勉強させてもらいたいところです。
最後のスライドが私たちが考える、消滅させない都市への道筋で、ここに肉付けをおこなうのが当面の我々の勉強かと思いました。