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ノース鹿児島(北薩地区:鹿児島県出水市スタート)のまちと人を知るダイレクトな旅『Tour IZUMI 2016.09.15』

カテゴリー:まちなみ
投稿日:2016.9.15

―――概要―――

《きっかけ》
鶴で有名な出水市の「出水自動車教習所」の後継者で戻られた、アドアルファ社(中島ヒロシ社長:NPO法人福岡ビルストック研究会 初期からメンバー)社員さんだった、松島晋也君。
山王Mエントランスにある「山王Rプロジェクト」パネルなど、以前から私どももその才能に注目していた方が、地元の活性化に頑張られています。
その名も、『ノース鹿児島』。エリアは、北薩と呼ばれる、出水・阿久根・長島・伊佐・さつま町・薩摩川内。
http://northsatsuma.com/
そこで、今回初めてまちのダイレクト見学会をおこないます。
もちろんこのツアーパンフも松島君作。

 

《スケジュール》
『Tour IZUMI 2016.09.15』
9:58博多発-11:15出水着
博多から約1時間20分で到着します。関東の働き方からすると完全に通勤圏。
11:30 【昼食】耦祥庵
十割お蕎麦の店。庭・建物など店主が一人で改装。蕎麦も店主が育てているものを100%使用。
13:00 【出水自動車教習所見学】
田舎の教習所が町のために取り組んでいることをご紹介します。
14:30 【出水散策】 「True」をもって町に出よう!
雑誌relaxの編集長を務め、現ランドスケーププロダクツの「ぼくの鹿児島案内」著者 岡本仁さんがメインコラムを書いた出水のフリーペーパー「True-ぼくらの出水案内-」を元に、発行責任者である池袋玲子氏と、出水を巡ります。
14:45 【市役所旧庁舎】
現在、新庁舎の建設が進む出水市役所の旧庁舎。取り壊しが決まっている築50〜60年の庁舎内は営業中ですが、今回特別に見学可能です。
15:30 【本町商店街】
どこにでもある地方の商店街。近年アーケードが取り払われました。足を運ぶと個性的なお店も点在します。
16:20 【ガーデニングストアSANPOH】
お庭のデザイン・メンテナンスを行うSANPOHさん。元倉庫を改修した雑貨ショップは、店内に入るとあら不思議。ヒューマンスケールではなく、少し小さな小人になったようなスケールで設計されています。
17:10 【ポテンシャルを秘めた石蔵見学】
焼酎の島美人を作る長島研醸のひとつ、杉本酒造の杉本真輝氏がオーナーの石蔵。リアルに現在テナント募集中。立地・用途を踏まえ、その可能性をみなさんと一緒にリノベ検証!!
18:00 【懇親会】マルチェッロ
出水界隈の高感度な人たちにとって、HUB的な役割を果たすイタリアンレストラン。併設されたエキシビジョンルームにて不定期ですが、コンセプトイベントを行っています。

 

《出水でお会いできる方》
杉本真輝さん(杉本酒造合資会社 代表):石蔵オーナー
http://www.sugimoto-sake.co.jp/
池袋玲子さん(下園薩男商店(旅する丸干し)勤務):フリーペーパー発行責任者
http://marusatsu.jp/tabi/
新屋祐一さん(STYLE HOUSE 新屋建築 代表):出水地区リノベ文化推進企業
http://shinya-style.house/
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スタートの鹿児島県出水市まで、博多駅から1時間10分。
噂どおりのツルの町。振り向けばツルだらけです!
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出水市では友人たちに出迎えて頂きました。まずは、駅前を少し歩いてから車移動。丸っこい石垣(米ノ津川の川石が使われているよう)と、広い一直線の3%登り坂が戦術的に普通とは思えないかなりの規模の武家屋敷集落へ(城下町ではありません)。不思議な景色でワクワクです。
そして、味わったことない蕎麦との出会いに驚いた名店へ。竹添邸では、ボランティアの方から詳しく町の情報を伺う。
出水の文献デビューは、続日本紀で奈良時代の778年 遣唐使の漂着事件。
江戸時代、薩摩藩は約102の外城(とじょう)制度という行政区画を作って武士を配置、行政と防衛にあたらせた。これが鹿児島に特徴的に多くみられる城とは違う「麓武家屋敷集落」を形成している。出水の伝建地区「出水麓」は薩摩藩士の住宅兼陣地として30年がかりで整地したところ。藩内でも最大面積と規模(150戸)で、他の武家屋敷集落は出水に倣っている。
出水は熊本県との県境で、薩摩藩は肥後との国境の町として「野間の関」を設け、薩摩藩は二重鎖国とも言える厳重な取り締まりを行った。中でもこの関は第一級の番所として全国に知られる薩摩藩3大関所の一つ。
農業は江戸時代だけで7回の干拓で1500ヘクタールの農地が作られた。
そこでの代表的な土木工事は1700年代の「五万石溝」。隊道23ヵ所、川底を通る底水道2ヶ所、全長20kmの高度な土木工事で治水がおこなわれている。
西南の役では矢筈岳や麓での大規模な戦がおこなわれた。
太平洋戦争では航空隊の基地となり200人近くの特攻隊員が飛び立った場所でもあり、激しい空襲を受けられています。
まずは、このような歴史を踏まえて、町の中へと入らせて頂きます♪
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閉鎖予定の鹿児島県出水市役所では、4名の市役所の方々にご案内頂き長年活躍された建物の今の姿を拝見させて頂きました。見所も多い建築ですが利用限界もあり、横にはすでに新庁舎が建っており解体されるのでしょう。当時のカワイイパーツや一般の建物には無いスペシャルな設計です。
急遽、役所の皆様との懇話会が設けられました。そこで、長野県長野市の県営住宅解体前の市民イベント「オクリビル」や、九州大学箱崎キャンパス解体に平行して行っている活動での経験をご紹介させて頂きました。
それは、市民に愛された市庁舎を目隠ししてヒッソリ解体するのではなく。解体前に建物に市民の皆さん、特にいずれ大人になって都会に出ていく子供たちに、見て触ってもらって故郷にスゴイ建物があったことを体感するお別れ会を開催されることを強くお勧めしました。それが、未来のUターン者を作って未来の町のリーダーになられると思うから。
特別に許可を得て屋上に登らせて頂くと、高い建物が無い町の庁舎はやはり町の象徴ということが理解できます。北は水俣、肥後との国境が、海と山が迫る天然の関所。そこに向けて戦闘用に配置されたことがわかる川向こうの出水麓武家屋敷集落。江戸時代以来の干拓の様子。干拓によって飛来しはじめた鶴の飛来地。海峡の向こうには、国が違っていたことで文化圏も異なる豊かな長島・天草。
すべてが把握できる出水は、確かに「ノース鹿児島(北薩)」エリアの基点となるべき地勢的宿命があるようですね。
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鹿児島県出水市、町から車で15分ほど走った、何もないような農村の道路沿いに、出た!「農業倉庫系DIYリノベショップ」(注:カフェではありません)。
ご主人はガーデニングのお仕事。こちらは奥様とお母様で運営される、小人の家のようなステキなDIYで作られたショップです。
窓側の部屋では、初めて見る塗料の代理店販売とワークショップを盛んにおこなわれていて、みんなで美味しいアイスコーヒーを頂きながら、その塗料を染料として染め物をする体験もさせて頂きました。(注:カフェではありません 笑)
倉庫がこんなステキなショップに。だったら、農業系倉庫を安く建ててから、時間をかけてこんなスモールワールドをDIYで作り続けることの魅力、経済性、満足感、サスティナビリティ、しかも集客力を感じた 超自然体ご家族です。
おみやげに、ブリキ製の「大R文字」と、履き心地良いスリッパを。
ずっと、長居したくなる空気は、僕らの出水の人のイメージを強力に印象付けて頂いた何ともステキな1時間でした。
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“ノース鹿児島” 出水市 楽しかったあ。観光で紹介されないけど、ボク的ミドコロを写真コメントでご紹介。
旅の最後は、出水・長島の皆さんと意見交換会。お店は皆さんが町のハブと言われているイタリアンレストラン「マルチェッロ」さん。何と冷泉荘に入居されていたアンゼルハウスさんご友人で、知ってるインテリアがふんだんに 笑。山王Rプロジェクト同級生アーティストの寺田太郎くんもお知り合いの他人では無い感じで、しかもかなり美味しい♪
博多駅から新幹線で1時間15分の町が、懐かしい友人がいる隣町と思えてしまう今日の不思議な時間は何でしょう?
ここは、鹿児島市内と全く雰囲気が違いました。それは、二重鎖国時代の薩摩藩国境の防衛の町。自分達で干拓開墾してきた町。大陸から鶴を呼び寄せ始めた町。県知事さんが生まれる町。町の人たちの郷土意識。どっしりと構えた安心感。北鹿児島の中心と言ってしまう町。などなど
歴史と地勢で育まれた町の人たちの雰囲気にそのヒントがありそうです。
最後に、出水は鶴では語れない、九州新幹線どローカルの町だからこそのプンプンな香りが魅力のよう。未だ懐かしさが漂ってませんか?
出水の皆さま、お忙しい中の最高ルート設定をお連れ頂いて有り難うございました♪
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過去の記事
吉原住宅 代表プロフィール
吉原住宅有限会社
代表取締役

吉原勝己

1961年福岡市生まれ。1984年九州大学理学部卒業後、旭化成で医薬品の臨床研究を17年行う。その後吉原住宅に入社。
老朽ビルの再生が、資産価値向上と人のつながりを深める手段となることを確認する。