今日のテレビ出演は、春先恒例6年目になるJCOM路地歩き番組。今年は九州大学が間もなく去るまち『箱崎』を路地ブラ。
小林 奈緒美さんと福岡市民を路地へと誘う僕たちは「福岡路地市民研究会」吉良幸生会長と。
そして地元から案内は、箱崎で活躍する県立福岡高校同級生 ブックスキューブリック 店主の 大井 実君 と、後輩の建築家 斉藤昌平君。
母校 九州大学は折しも卒業式。そこで解ったのは正門が象徴的な美しいレンガ技術。そういえば箱崎にはレンガ造りの塀や蔵が昔からたくさんあり子供の頃から箱崎のイメージでもありました。
どうも明治~昭和の九大校舎の大量建造時にやって来たレンガ職人さんがまちに残した技術痕跡ではないかというお話し。その上でまちじゅうのレンガ造をしっかり見てみると80年は経たはずのレンガはみな美しくメジは白くレンガは整然と並ぶ精度の高さで、箱崎の景色に馴染んでいる。
そんな目でまちを見ると、スクラッチタイルが使われた普通の家、駅前の茅葺き屋根 古民家、神社様 軒の民家、背の高い大正洋館、夢野久作 犬神博士のきっかけとされる巨大な犬の頭が祀られた犬塚など。最後に見てのショックは、解体更地になった広大な「三畏閣跡地」。
思ったことは、九州大学がこのまちから消え新しいまちに変わるなか、レンガが象徴する九大遺産が街並みに残ることに、このまちの未来の姿を感じることが出来ました。
当たり前に学生時代を暮らした町なのに、4時間の収録からなんと多くの気付きを得られる路地歩き。思ってきた以上に奥深いものがありそうです。