阿蘇外輪山「ラピュタの道」が災害で無き後の新ルートにできないか、阿蘇の「ゾンコラン」試走してみる。斜度20%以上が続く。
阿蘇外輪山の俵山から光の方向に向かうと、古代宗教と関係ありげな場所を見つけました。阿蘇の大自然には太古の昔から人間が精神を委ねてきた場所がたくさんあるようです。
10年ほど前、福岡の経営勉強会グループを連れて、旅館経営者の皆さまと意見交換会をさせて頂いた黒川温泉に。その時のテーマにもなった、後藤哲也さんの宿にお世話になりました。
1970年代は地図にも無かったという温泉街に木が植えられ、看板が統一化され、露天風呂が作られる。狭い谷あいの温泉街の路地を旅館の廊下と考えて、露天風呂が作れなかった宿のために出来た温泉手形によって、街が一つの温泉旅館となった。
今回感じたのは、台風が被ったにも関わらず温泉街は満室。昼は温泉手形の若い人たちでいっぱい。宿泊は基本坂の街だからか40~60代の人で満室。昼の人手が多いので、食堂がたくさん。川辺りの一軒屋バーが昔からずっと経営されていたり。
訪れた人は必ず街歩きをするはずで、これだけコンパクトなエリアに個性的旅館が集積して、温泉手形で旅館の中まで入れることで、次に泊まりたくなる宿も出てくる訳で。
そんな偉大な宿主が手掘りされたという洞窟温泉にはこの街の未来に執念まで感じられた熊本の山あいでした。
進撃の巨人 ロケ地「押戸石の丘」。人工的に配置された先史時代の9組 巨石列石遺跡とされる。縄文人の痕跡が広範囲に見つかるというこの地方で、丘の頂上に立つと阿蘇山・九重連山・渡神岳が360°見渡せて。シュメール文字の牛や蛇が彫られたという石(写真)や、動画のように石に近づけた磁石がグルグル回ったり。
儀式的な要素以前にたぶん。季節や天候を予知したり、狩をするため集団に指示するには最高の場所だろうし、野焼きも人がここで生き残るための知恵だったのかもしれない。
そんなことを感じてしまう阿蘇外輪山の大噴火で生まれた溶結凝灰岩 独特の景色。その中心とも思える丘に立つことで、古代人の生活を疑似体験できるような気がします。