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『ソーシャル・イノベーションを理論化する』 にて吉原住宅の経営分析

カテゴリー:スペースRデザイン事業
投稿日:2018.11.17

書籍『ソーシャル・イノベーションを理論化する』 。九州産業大学商学部産業経営学科 准教授 木村 隆之先生に、吉原 勝己のこれまでの経営手法を事例分析頂いた書籍。共著の首都大学東京大学院経営学 准教授 高橋勅徳先生よりご献本頂きました。僕の発信してきた言語と経営学の先生方の言語は異なるものの、潜在理念が分析された感で、ページから自分の経営とはそうなんだと再確認。プロの先生方の分析力と理論化はスゴいですね。今回 掛けていただいた理論の階段を登って次の仮説を生み出すことで、より高みからの景色を仲間たちと見てみたいものです。

【自分なりのkeyword : 第8章「物的資源を媒介した利害の結び直し:吉原住宅有限会社と株式会社黒壁の事例分析を通じて」より】
・「ヒーロー的企業家」の理論的課題
・「ソーシャル イノベーション プロセスモデル」①社会的課題の認知 ②ソーシャルビジネスの開発 ③市場社会からの認知 ④ソーシャルイノベーションの普及
・「利害の結び直しとしてのまちづくり」
①社会企業家は、ステークホルダーが所持する物質的資源の利用を巡るルールの再構築により、社会課題解決事業を想起する ②社会企業家は、地域内で資源を保有するアクターたちと利害の一致点を見いだし、位相をずらし、新たな価値を示す ③社会的企業家にはステークホルダーの利害が衝突しない「アリーナ構築」が求められる
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【事例分析:吉原住宅有限会社】
5-1.老朽化したビルの承継と不動産業界の“当たり前”
5-2.リノベーションという新たな価値の提示を通じたオーナーの利害調整
5-3.リノベーションで不動産業会の新陳代謝を促進する仕掛けづくり
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7.事例から導きだされる発見事実と理論的貢献
・「吉原らはDIYによる地域活性化を掲げることで、不動産オーナーの収益、広範囲のアリーナ創造へと利害の位相を変化させ、“不動産価値”と“コミュニティ価値”の上昇を目指している」
・「吉原らは『オーナー井戸場ミーティング』と『DIYリノベWEEK』で不動産価値の再生を示しつつ、地域活性化アクターを導き、“DIYリノベでまちの活性化”というアリーナ形成をおこなっている」
・「想い」や「社会的ミッション」で結合するだけではなく、物質的資源を媒介に再(新)結合させる手段がある
・空家問題や商店街衰退解決には、「当事者の自助努力」が必要。及び、「行政」には“特定アクターの利害に帰着しない利害マネジメント”が必要と考えられる。

木村先生、高橋先生、有り難うございました。

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吉原住宅 代表プロフィール
吉原住宅有限会社
代表取締役

吉原勝己

1961年福岡市生まれ。1984年九州大学理学部卒業後、旭化成で医薬品の臨床研究を17年行う。その後吉原住宅に入社。
老朽ビルの再生が、資産価値向上と人のつながりを深める手段となることを確認する。