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九州大学 学外演習レポート「冷泉荘」@西日本新聞 

カテゴリー:冷泉荘
投稿日:2018.12.15

九州大学芸術工学部教授(建築史・文化財学)、「路上観察学会」創設メンバー 藤原恵洋先生の学外演習レポートが西日本新聞に。天神ビックバンに浮かれる福岡の人間が忘れてはいけない大切な心持ちが書かれていて、メモに残させて頂きます。

 

〈川端エリア〉
戦後博多港への引き揚げを題材にした、豊福知徳氏の彫刻「那の津幻想」の船上の人の胸部は空洞。

ラップに似ている「オッペケペー節」の川上音二郎像。

「川端中央ビル」配管アートに、「文化の混沌ぶりは日本のまちの魅力である」。

与謝野鉄幹・北原白秋「五足の靴」一行が明治40年泊った「川丈旅館」は九州旅行ブームのきっかけ。「歴史とアートの文脈は街の魅力を増す」。

福岡を代表するリノベーションビル築60年「冷泉荘」。「ひびが入った壁の補修跡も味わいの一つだ」。管理人 杉山紘一郎君「気にも留めていなかったことが、“あれっ”と面白く感じるのがリノベビルの魅力」。藤原先生「リノベビルは、個人の創造性が交流し、波及効果から新たなものを生む集合体になる。冷泉荘は一つのお手本」と指摘。

櫛田神社楼門天井の「干支恵方盤」に博多祇園山笠の飾り山。商店街 博多川沿い裏道の懐かしい街並みを見るとほっとする。

 

〈大名エリア〉
旧大名小学校(1929年)の窓はドイツの表現主義様式。今は福岡市創業支援施設「福岡グロースネクスト」でベンチャー150社入居で10年ほど継続される。

「人々が集い、暮らした痕跡がある古い建物は近づきやすい。何かやりたくなる。アイデアがわく。歴史がある場所には市民の小さな物語も数多い。経済や商業、行政の中心として発展した福岡・天神には博多部に比べて市民の物語は少ないが、旧大名小周辺にはその端緒がある」

同小跡地は天神ビックバンの中核とされ、「ザ・リッツ・カールトン」が入る、想像を絶する110mの高層ビルが4年後開業。「高層ビルが立ち並んでも小さな物語を大切にし合う暮らしもあっていい。歴史や文化が集積する多層性にこそ街の魅力がある」

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吉原住宅 代表プロフィール
吉原住宅有限会社
代表取締役

吉原勝己

1961年福岡市生まれ。1984年九州大学理学部卒業後、旭化成で医薬品の臨床研究を17年行う。その後吉原住宅に入社。
老朽ビルの再生が、資産価値向上と人のつながりを深める手段となることを確認する。