丸の内での「日本ビルヂング協会」CBAセミナーから始り、「仙台ビルディング協会」セミナーを経て、ようやく地元、九電ビル共創館での「九州ビルヂング協会」セミナーを無事終えることが出来ました。全国の大型ビル運営者、経営者200名に向けてお話をした機会はこれが初めてで、その後の聴衆の皆さんとの反応からも、ようやくビルストック経営の、経済的、社会的、文化的意義が認識され始めたように思え、時代の潮目を感じます。
法人保有の不動産利活用戦略をCRE戦略Corporate Real Estateと位置づけ、大きな注目が集まっています。これは、不動産活用を経営戦略として捕え、いかに企業価値を向上させるかの経営思想です。私たちのビル経営は小さいながら、古いビルながら、最大限のビルブランディングを成立させ、企業ブランディングを確立させえるかに注力しています。
それは、少なくて機動的でクリエイティブなチームという軽い労力で、いかに大きな収穫を得るかのレバレッジ経営が目標なので、自然とそんな選択になりました。
しかもストックビルの経営的再生は、まちづくり、次の時代の人財育成にもつながり、日本の人口減少・経済衰退当たり前時代の、新たな社会課題解決型産業としての可能性を秘めています。
この視点から、建て替える、売却するのスクラップ&ビルドに入る前の、ビルストック活用という欧米では当たり前の選択肢を考える日本に変わると良いなあと思います。この点では、国土交通省ヒアリングもあり、今流行りのSDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の視点からも、時代が近づいて来ているように思えます。