輪行で、海の八代から球磨川沿いを、山の盆地 人吉へのぼる。コースは国道 川向こうの線路沿い旧道。おかげで、車がいないし、昔ながらの線路を渡って家を出入りする集落を見ることができる。線路沿いということは、SLやイサブロウや、レトロな駅舎が楽しめる。何でもない橋桁の煉瓦がとても綺麗で、当時の職人さんの緻密さが感じれます。先進的にダムを撤去した球磨川沿いがどう変わるのか楽しみ。
そうして、人吉といえば 鰻。
今年もSL人吉に出会う。想像以上に速い乗り物で、前に乗ったら乗り心地も良かったのでビックリ。
球磨川のラフィティング。最近は、岩からスイムで追いかけるのが流行りらしい。笑
やっと来れた大畑と書く 無人駅 おこば。人吉の隣駅は、10%坂を随分登ったところにあった。SL時代からこの坂を登れた理由は、スイッチバックと大畑駅の存在とのこと。駅には、登坂の蒸気に使う大量の水のための石造り給水塔が残り、線路はとにかくクルクル。
その目玉、当時の木造宿舎が NOTE人吉球磨 により、フレンチレストラン「囲炉裏キュイジーヌLOOP」になって。メニューの野菜のパフェに、苔が付いたままで残された屋根がクール。ループ&スイッチバックのために作られた駅なので、カラスの大群はいたけど、周りには集落が無かった。そこに、予約が必要なほどの人気レストランが生まれ、隣の矢岳駅(無人駅)にはホテルまでできるらしい。山の中の無人駅で起こっている事件でした。
今日の難所「深水発電所跡ルート」。道をキレイに掃除して頂いたようで、有り難うございました。
人吉市内に入る SL人吉を、 追いかけてみました。
人吉には盆地特有の歴史や文化が安心感として色濃く残っていた。そこに、街道や元 鹿児島本線が走っていたり、交通の要所による交流があったせいか、そのレベルが高いのかもしれん。
定宿の、人吉温泉発祥の旅館 翠嵐楼は、自家菜園料理、かけ流し温泉に朝もや。宿の人に教えてもらった、作者さんが故郷を書いた「夏目友人帳」の舞台 天狗橋へ。熊本のこの一帯は来れば解るけど、古来から妖(あやかし)がいて、人が繋がり、まちが守られてきた雰囲気がとてもマッチする。そして、そんなまちは日本中にあるんだと思う。
今度来るときは、ちゃんと読んで来よう。
国宝 青井阿蘇神社、永国寺 幽霊の掛け軸のおまいりも忘れずに。