1-5 大学講義の metamorphose 2020

カテゴリー:セミナー、勉強会
投稿日:2021.1.23

非常勤講師の身分での不動産学の座学にもかかわらず、今後のオンラインの受け手の変化を予測したく手間がかかる2つの配信手法を試みた14回×100分を、最終講義でアンケートを取ってみた(あくまでも知識吸収思考拡張型座学の結果です)。
〈聴講パターン〉
①ZOOMを用いたゲストとの対話型リアルオンライン聴講
②それを録画編集し、Youtubeでの事後オンデマンド聴講
③その両方の聴講
※次回講義最初に、前回講義レポートの考察を全員で共有した

〈アンケート結果〉
1)不動産学2020 14回のオンライン講義を終え、対面講義と比べ、どちらが学習しやすいと思うか?
・オンラインがいい  51.9%
・対面がいい     18.5%
・どちらも変わらない 29.6%
⇒8割の学生はオンラインで良いとのこと

2)では、準備した ZOOMによるリアルオンラインと、Youtubeによるオンデマンドのどちらの方法で受講したか?
・ZOOMにより、時間割に設定された授業時間内で受講  少数
・YouTubeにより、時間割に設定された授業時間の後に視聴受講  94.4%
・ZOOMとYouTube 両方を用いて受講(授業時間内とその後) 少数
⇒学生は、大学から指定された講義時間でのリアルタイム聴講より、自由聴講できるYouTube オンデマンドを圧倒的に支持した

3)ZOOMリアルオンライン(指定された授業時間内受講)とYouTubeオンデマンド(授業時間後の視聴受講)はどちらが学習しやすかったか?
・ZOOM  3.7%
・YouTube 75.9%
・ZOOMとYouTube 両方を用いて 20.4%
⇒YouTube オンデマンドがやはり支持された

【感想】
非常勤講師として、自分の学生との関係性は希薄な前提で。今後の日本で自分で食べて生活するための工夫や体験を伝えれればと使命感を持って望んでいるため、かなり余計なお世話が入った、学問としての大学からほど遠い講義となってます。
学問を教えるレベルではない自分がやれることは「やっている自分自身が学べ未来を考える実感が持てる講義」。そのために、多くの方々のご協力を得て実現することができました。ご出演頂いた皆さま本当に有り難うございます。
①多様な経験や考えを提示して頂くゲスト講師の存在
②そこに意見を混ぜて抽出するための、ZOOMにオンタイムに参加頂いた社会人サポーターの存在
③その録画オンデマンドを見てご意見を頂いた社会人サポーターの存在
日本人にとっての不動産は(特に学生)圧倒的に知識機会が少なく、早い時点での情報取得が必要。そこで、教科書情報を一気に下流に流さないように、①②③で知識のダムを作れないかクロストークで聴衆の考えを広げる試みをやってみました。
そのうえで、受講生がどう感じ、どう考えたかの言語化をルーチンワークにする。すると回を重ねるごとに、本音が表現される様子が各人のレポートから見えてきたと思います。
今回の経験からこのタイプ(知識吸収思考拡張型座学)の講義はYoutubeを使いこなせれば、今後広い世界でできることがあるのかもしれないと思えるようになりました。(図3・4)
最終講義終了後、引き続き学びたいという学生が2名現れ、2/60(3%)くらいの頻度で、こんな発信形態は行動者を生み出すことができるのかもしれない。100人の若者に話をして、3人がソーシャルイノベーター(社会変革者)として行動を始めてくれれば、未来の地方のまちも何とかなるかもしれない夢が浮かんできました。
今後この経験をもとに、社会人・市民向けの発信に応用できると面白いと思います。

過去の記事
吉原住宅 代表プロフィール
吉原住宅有限会社
代表取締役

吉原勝己

1961年福岡市生まれ。1984年九州大学理学部卒業後、旭化成で医薬品の臨床研究を17年行う。その後吉原住宅に入社。
老朽ビルの再生が、資産価値向上と人のつながりを深める手段となることを確認する。