ド・ロ神父の足跡を訪ねる

カテゴリー:まちなみ
投稿日:2021.3.14

(旧)出津救助院。長崎西海岸の潜伏キリシタン世界遺産でも、特にド・ロ神父の仕事を体感したく。急な坂を登ると、言い様のない美しい板石の壁(これが有名なド・ロ壁だった)に、一階レンガ2階木造の不思議な建物が目を引く。若い女性のための授産施設で、フランスから送られてきた鉄の止め金で柱が固定され、入り口ドアにはフランス落としが使われていた。
隠れキリシタン地域の苦しい生活に、明治期、神父より農業・印刷・医療・土木・建築・工業・養蚕業の技術を一生かけて人々に教えられたスーパーマンのような愛に満ちた偉人。日本初のマカロニ製造工場を造り、製麺技術は「ド・ロ様そうめん」として現存。日本人のなかで争いもあった時期であろうに、感謝の一言です。いい感じのR坂が、フランスの山村っぽい。

ド・ロ神父による教会は、出津教会堂→大野教会堂→黒崎教会。世界遺産の建築家でもあるということでしょうか。土地の素材を工夫されたことで、素朴さと純粋さが美しさを引き立てるようです。
教会を向くマリア像と、教会から迎えるマリア像が謎でした。
バスチャン屋敷跡にお参りを。こちらも聖なる地でした。
〈解説より〉
バスチャン屋敷跡/禁教令により外海地方の神父がすべて追放された後、日本人で洗礼名バスチャンという伝道者がこの地方のキリシタン達を指導したといわれている。バスチャンは追手を逃れるため隠れ家を転々としたと伝えられており、この地もそのひとつといわれている。
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吉原住宅 代表プロフィール
吉原住宅有限会社
代表取締役

吉原勝己

1961年福岡市生まれ。1984年九州大学理学部卒業後、旭化成で医薬品の臨床研究を17年行う。その後吉原住宅に入社。
老朽ビルの再生が、資産価値向上と人のつながりを深める手段となることを確認する。