昨日のソーシャルビジネス委員会は、社会的企業の経営者仲間たちと、いつも感じている貨幣経済の限界を「アンチ貨幣価値」テーマに経営を議論してみた。そこから、企業会計に出てこない経営者が知っておくべき、もう一つの経営指標「Social Value(仮)」が必要なことがわかってくる。その価値が生まれる始りは、どれも一見ボランティア活動のように見えるが、それとは視点と結果が全く異なるソーシャルインパクトの仕掛けのようなもの。
各社長がその視点から自社経営を見直して出てきたプレゼンは、「まちそのものが自社の経営資源」「個人的に行う社会活動組織が自社の経営資源」「まちの活動で出会う人材が自社の経営資源」という、自社の経営を後回しにしたからこそ始まる発想の転換。
・「共感から生まれる新たな経営資源」
・「私たちの社会的エゴイスティックから生まれる提案」
・「貨幣価値以外の価値活動を、貨幣価値に転換する技術」
などのキーワードが。
議論の末に私が感じたのは逆説的に、僕たちは貨幣という便利な道具を、生活を豊かにするために全然使いこなせていないのではないかということ。人が幸せになるためのお金というものを、新たなアイデアを持って考えてみる必要があるのではないかと思いました。
9月10日(月)のソーシャルビジネス委員会オープン例会ではこの件について、吉浦隆紀君の「上長尾テラス」にて、経営者限定の勉強会を行います。