ソーシャルビジネス委員会9月例会メモ。二つの円の位置関係は5パターンに分類される。これを概念分析に用いると、見かけ上対立する二つの概念の融合を理解するためのパターン化が出来そうな面白い体験。
吉原がまとめ役で難しいテーマの中、「社会課題解決を目指す個人(一つの円)は、エゴイスティックな主張(もう一つの円)を社会に向けてもっと行って良いのだ」〈社会的エゴイスティック説〉の話題がきっかけとなる。
そこから「企業の経済活動における経営理念〈そこから生まれるエコノミック バリュー〉」の円と、「経営者の社会課題解決活動における個人的理念〈そこから生まれるソーシャルバリュー〉」
が、円の同調過程で理解しやすくなることが、3人の経営者の報告から解ってくる。
吉浦隆紀氏→冨山博史氏→大串和義氏の順に、2つの異なる質のビジョンが同調円として重なっていく過程が解る。大串氏に至っては「企業理念=三者(経営者 従業員 顧客)の幸せ」 が確立されて「内包された円」となる。
今回の議論の中から、「ソーシャルバリュー=社会課題解決指向の価値化=貨幣経済思考から離れてみる=幸せの追及」という発想が会場から生まれて来たのが面白い。結果として、「企業経営の価値」と「幸せの価値」を一致させることは出来そうなことを、参加者として気づいた次第です。
その上で、
「事業のエコノミーバリュー」×「三者幸せのソーシャルバリュー」の “レバレッジ(てこの)効果” に新たなテーマが生まれそうで、次回こんなテーマかな。