『築100年を目指すビンテージビル「冷泉荘」における Facility management の取り組み』。「新都市ハウジングニュース 2019冬号」に、吉原住宅/スペースRデザイン社 学術リーダー 梶原 あきより寄稿させて頂きました。文章全体に流れる私たちのビンテージビルに関わる姿勢は、
①建物の再生とは、生み出し育てるものであること。
②その建物にとって適切なコミュニティによる自己組織化が発生すると、時間をかけて自己最適化能力を獲得し、建物はホラクラシー フェイズに入ること。
③そこには寄り添い、見守る仕組みが必要であること。
その役割は子供を見る親の目線だったり、ご隠居さんの目線だったり。ある時はめ組の親分のような存在だったり。留意すべきは、その建物を強くこうしようと思えば思うほど建物が反抗期に入るので。どうなるかはわからないこそ、思わぬ成長に喜びを感じる渋めの脇役が、僕たちの仕事なんだろう。冷泉荘の脇役は背中で語る 笑。