NPO法人福岡ビルストック研究会では、ただいま長崎市内のストック物件の視察活動を続けてます。
中でも、長崎市中心部にたたずむ、築73年『旧 魚の町団地』がすごい。RC住宅の生きている歴史であり、今後活用される可能性も検討されているらしい。
昭和23年築。昭和53年階段部分に浴室を増築。平成31年まで県営魚の町団地として使用された。戦後の公営住宅としては、現存する最古のうちの1つである。
(長崎ビンテージビルヂング見学会資料より)
視察活動その2『旧長崎警察署(旧県庁第3別館:長崎市江戸町2-1)』。
階段のパーツに竹が使われていたり、地下留置所が残る、建物としての価値はもちろん。
このピンポイントは長い岬の突端にあたる波止場で、1571年ポルトガル船が初めて来航、国際貿易都市の歴史が始まる。1582年 天正少年使節団がここからローマに出航する。
写真にあげた江戸時代のスケッチを見ると、最上階から撮った写真の丘が描かれていて、出島を目前に見下ろす位置に奉行所があったことが解る。この地理的歴史的重要地点を、これからどうするかの検討が行われているそう(最後の写真参照)。
大正12年築。昭和43年まで長崎警察署、平成30年まで県庁第3別館として使用された。大正から昭和初期に建てられた警察庁舎として、現存する数少ないものの1つである。
見どころは、階段や天井など、建物のあちこちに残る、レトロなレリーフなど。
(長崎ビンテージビルヂング見学会資料より)